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                各期の皆様からの、同期に係る情報の投稿をお待ちしております。
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   第5期だより


    
小さな旅第6回「柴又散策」


  
 70歳過ぎて始めた「筑駒5期 小さな旅」は第6回となり、4月13日に、『柴又散策』を行なった。
  快晴、風なく、散策日和に20名が参加した。

   柴又帝釈天から寅さん記念館、大正時代建築の山本亭を訪ね歩き、昼食会場の川魚料理老舗
  川千家で寛いだ。食事前に、東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福を祈り、黙祷を捧げた。
  福島県医師会対策本部宛ての義援金として、参加者全員の寸志を集めた。級友の高谷雄三君は
  福島県医師会会長として、災害対策本部で陣頭指揮に当たっている。  
  少しずつボロを抱えながらも集まれたことを喜び、病と闘っている級友の快気を願い、談笑にゆったり
  とした時を過ごした。  

   次回の小さな旅は、恒例となった母校応援である。夏の甲子園大会東京都予選の初戦を熱烈に
  応援したい。

                                                  5期 西谷克巳
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   第5期だより

    震災の現場から:〜高谷雄三先生〜

      福島県医師会会長の高谷先生から、14期の森本幾夫先生、藤村会長に届きました
      メールをご紹介します。
 

  森本先生(注:14期森本幾夫氏)
 
   何時にないながい振動でした。
   会津では停電・断水もなく、道路の軽い陥没がところどころ。それより浜通りでの被害が甚大で、宮城県
   岩手県北よりの相馬・南相馬では家屋倒壊、火災、死亡例が多発しています。

   15時30分に県医師会に災害対策本部を設け、情報収集と指令で不眠不休で当たりました。
   透析の水確保、死体検視医の手配が特に大変です。後は毛布・飲料水・食料の確保運搬補給で大変
   です。

   そこへ懸念された東電の福島原発の爆発、放射能漏れ避難県民が続々現地を離れ、いわき市、三春町
   郡山市へと流入しています。これからも眼を離せない時期が続くと思います。

   頑張ります。
                                            高谷(注:3月14日までの分)

   藤村様

   恐れ入ります。3月14日の日までの情報を森本君に送りましたが、それ以後の被害はもっと拡大しており
   ます。死者数も福島県だけで508名を超え行方不明者は1000数百名に上っており、原発地域からの
   退避者は県内各都市および近県ないしは新潟・山形・東京・茨城・栃木など関東各県に避難を受け入
   れて頂いております。
   特に人口透析患者さんなど有病者の受け入れでは医薬品の不足、流通物品の停滞、燃料不足、断水
   食料品不足など多くの問題を抱えて各自治体、各医師会、各病院、各診療所は頭を悩ませながら孤軍
   奮闘しております。

   惨状は新聞テレビでご覧になっておられると思いますが、この世のものとは思えないひどい有様です。

                                      (5期生)福島県医師会長 高谷雄三

   
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   第5期だより

    
水越浩士リサイタル試演会 ―筑駒5期 音楽部と仲間たち―


    去る2月5日、母校近くの音楽喫茶「カフェ・アンサンブル」で標記の集いが催された。

    同期の水越浩士君は、十余年に亘り、神戸製鋼所の社長・会長・相談役を歴任、さらに神戸商工会
   議所会頭をも兼務してきた。その君が、今春これらの要職をリタイアするのを機に、地元神戸で「リサイタル」を
   開くという。筑駒時代から「歌好き」であったことは多くの仲間が知っていた。 ご家族は奥方が声楽家、姉上
   ・妹君いずれもピアニストという環境のなか、「青春時代の想い」もだし難く、中年を過ぎてから「声楽」に精進
   ・研鑽していたことを知る者は殆どいなかった。          
   伝え聞いた仲間から、期せずして、神戸での「本番」前に東京で「試演会」を…との声が挙がり、この集まり
   となった。

    当初はごくささやかな「独演リハーサル」程度の発想だったが、だんだん「思い入れ」が嵩じて、「同期仲間
   の賛助出演」「女声を招いての重唱も」「昔に還っての歌う会も」へと構想も膨らんだ。有志数名が幹事とな
   って準備を進めた。

    参加者は総勢30名。音楽部仲間を中心に同期生17名のほか、出演者のご家族・知人、客演の紅一点
   (ソプラノ)の安江梨紗嬢、ピアノ伴奏者の新井真澄さん、大村剛士さんなど。

    開演時間には参加者も揃い、代表幹事山形忠顯君の総合司会で幕開けした。君は筑駒在学中から
  声楽家を志し、東京学芸大学、東京芸術大学大学院を経て、上越教育大学で後進の指導にあたった
  その道のプロ。(現同大学名誉教授、二期会会員)。後述のように、君も共演したのはもちろんである。

   

 
    卒業時に、3組を担任頂いた、中野次郎先生のご参加を得たのは、一同望外の驚きと感激だった。
  先生は、89歳のお歳にもかかわらずご壮健で、未だに、早暁3〜4時間のウォーキングを欠かさないという。

          


   母校からもうお一方、永年音楽をご担当下さり、最近にリタイアされた遠藤正之先生がご参加下さった。

    
  

    会は、よくある、「オツに澄ましたリサイタル」とはちがつて、参加者全員の紹介から始まった。
  こぢんまりとした、心地よい環境の会場を埋めた聴衆は、たちまちに打ち解けた雰囲気となった。

    続いて母校の「校歌」斉唱。我ら五期生(高校)入学の翌年に出来たこの校歌、堀内敬三先生作詞/
  作曲の楽譜に最初に接し、全校生に披露したのは、わが音楽部だった。

    指揮を執るのは、教室でよく指揮棒を、「振りまわして」いた、稲垣孟君。
  君は指揮者にはならず、永らく商船の船長を務めた。
  豪華客船「飛鳥」の初代船長を最後にリタイア、今も現役の「東京湾・水先案内人」として活躍。
  五十何年ぶりの「校歌」に、参加者一同一気に「往時」に還った。

   


   ここでいよいよ第1部「水越浩士リサイタル試演会」の開幕。途中のコーヒーブレークを含めて一時間半に
  及ぶ第1部のなかで、主演水越君は、実に十数曲を謳いあげた。
  演目は、歌曲六曲の他、オペラ「ボエーム」「愛の妙薬」「椿姫」「カルメン」「エフゲニ・オネーギン」からのアリア、
  二重唱など七曲。イタリア語、ドイツ語、フランス語、ロシア語を使い分けての熱唱。客演のソプラノがいやが
  うえにも雰囲気を盛り上げた。

   

  


   主演者の歌唱のあいまに、共演者の歌唱も挟まれていた。山形君のポピュラーな歌唱や、オペレッタ
  「メリーウィドウ」からの二重唱、大橋英明君の、オペラ「ドンジョバンニ」からの二重唱、更には、ソプラノ、
  テノール、バスの三重唱 (Aura Lee)、と盛りだくさんなメニュー。

   

 
   大橋君はプロの声楽家にこそならなかったが、大学時代には、コーラスグループ(ワグネル ソサエティ)に属し
  今もなお、毎年一回の「アカペラ公演」を続けているグループのメンバー。
  客演の安江梨紗さんは、昭和音大在学中の「プロの卵」。その大成を望む聴衆の声しきりだった。

   

   


   聴衆は、やはり音楽好きの面々、皆熱心に聞き惚れた。口々に「これはとてもアマチュァの域を超えている」
  との評のなかで、西谷克巳君の、「オペラは好きでよく聞くが、天井桟敷でもなく、スピーカーを通しての声でも
  なく、歌い手を目前にその肉声を聞き、ストーリーを想起していると、涙が出た」との感想には一同頷くばかり
  だった。

  
 

    時間はあっという間に過ぎた。予定を30分程「押して」第1部を終了。ここで休憩。
  準備されたサンドイッチとワイン(山形君妹君の差し入れもあり)でしばし歓談。

  


    時間に押されて、すぐに第2部「音楽部と仲間たち」に移った。まずはビールで乾杯。
   乾杯の音頭は、安藤駿英君、往年の「文化祭実行委員長」。
   永年の教職後、全国小学校長会長を務めた教育者。

  


    引き続いて「乾杯の歌」の斉唱。主演者のご家族などが退出され、残ったほとんどは同期生。ここからは、
  完全に「同期会ムード」。用意された楽譜と歌集が配られた。音楽部時代に歌った「若いちから」「気のいい
  あひる」「おおひばり」などのあとは、歌集からのリクエストが続いた。
   みんな蛮声を張り上げると思いきや、結構「ハモっている」のは、往年の音楽部員の杵柄か(ついてゆけなか
  ったのは筆者だけ)。歌えば歌うほどに「あの頃」が蘇り、みんな大いに盛り上がる。

    


    司会は、竹内泰之君(右)。当時流行の「歌声運動」の流れを汲む、「歌う会」の親玉、通称「やっさん」。
  太りすぎの体躯をゆすりつつ、参加者をリードした。

    ここでも時間はあっという間に過ぎる。会場の厚意で貸切り時間30分の延長。二次会の会場は数軒先の
  寿司屋。これまた奇縁で、そこの店主と山形君とが中学の同級生とわかったのは、ほんの数日前とのこと。
  興奮覚めやらぬまま寿司屋へとなだれこむ。17:00
  実に4時間の「ロングショー」だった。

    二次会は期せずして「評論会」となる。主演者に浴びせられるのは賛辞ばかりではない。
  往時のクラスメートに戻って、忌憚のない批評が飛び交う。曰く「あの二重唱ではもっと寄り添え」「終節の謳
  いあげるところで『社長面』せず、もっと感情を込めろ」などなど…。
  客演、伴奏の大役を終えてホッとしている若手三人を交えて、談論風発は尽きなかった。

                                                    (文責 森剛志)

     


   

   


 
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